レアメタル資源再生技術研究会－第2回レアメタル資源再生技術研究会

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第2回レアメタル資源再生技術研究会

第2回プログラム

概要
　平成23年5月25日、第2回レアメタル資源再生技術研究会が愛知県のウインクあいちで開催されました。はじめに平成23年度通常総会が執り行われ、平成22年度事業報告等の議案が出席者の賛同を得て承認されました。また、研究会関係者により㈱レアメタル資源再生技術総合研究所が設立された旨の報告等がなされました。

　講演会では東北大学多元物質科学研究所教授　中村崇様、関西大学環境都市工学部教授　芝田隼次様、㈱レアメタル資源再生技術総合研究所　代表取締役会長兼CTO　伊藤秀章様の3名の先生方にご講演いただきました。レアメタル資源再生コンビナート構想の実現のため、レアメタルリサイクルに関する研究内容のご紹介をはじめ、リサイクルシステム全体の効率面の検討や実現のための国の制度上の問題までその本質論を丁寧にわかりやすくご講演いただきました。また、事務局から分科会についての説明及び入会案内が行われました。今回は約160名のご参加を頂き、また研究会参加と併せて会員申込みをされる団体も多く、第1回に続き盛会であり、今後の発展が益々期待できる研究会となりました。

詳細

伊藤会長

牛込副会長

東北大学　中村崇教授
講師　中村崇教授

関西大学　芝田隼次教授
講師　芝田隼次教授

講演会の様子

講演会でのご質問の様子
講演会でのご質問

懇親会

懇親会でのご歓談の様子1
懇親会でのご歓談の様子2
講師の先生方とのご歓談

　はじめに伊藤会長を議長として、平成23年度通常総会を執り行いました。各理事から平成22年度の事業報告(案)、平成22年度収支報告(案)及び収支計算書(案)、平成23年度事業計画(案)、平成23年度収支予算(案)、規約変更の5つの議案が出され、出席者の賛同を得て議案は承認されました。また、河邊憲次理事から分科会設置、公的支援事業応募への協力・支援、㈱レアメタル資源再生技術総合研究所設立、平成22年度、平成23年度役員についての報告がなされました。
　総会の最後に牛込副会長から当研究会の今後の発展への期待を込めた挨拶がなされました。

　講演会でははじめに「レアメタルリサイクルシステムの現状と課題」の題目で東北大学多元物質科学研究所教授　中村崇様にご講演を賜りました。中村先生の講演では、レアメタルリサイクル問題についての国の制度上の問題、整備すべき課題等、その本質論をわかりやすく、また広範にお教えいただき、参加した法人会員にも強い感銘を与えました。

　続いて、関西大学環境都市工学部教授　芝田隼次様より「リチウムイオン電池のリサイクル」についてご講演を賜りました。芝田先生の講演では、リチウムイオン電池からのリチウム等構成材料の回収について、芝田先生独自のコンセプトのリサイクルシステムをお教えいただきました。レアメタルの回収においては必ずしも回収率を上げることだけに目を向けるのではなく、トータルとしての効率を考えた要素技術の組み合わせを考えるべき、とのご指摘は、コンビナート構想を検討する上において、大きな示唆をいただきました。

　最後に㈱レアメタル資源再生技術総合研究所　代表取締役会長兼CTO　伊藤秀章様から、「水熱処理によるレアメタルの低コストリサイクル」についてご講演いただきました。伊藤様の講演では、水熱解砕によるセラミックスの骨材回収、水熱酸化・分解による固体材料の分離・再資源化、水熱鉱化による廃水の無害化と資源回収等、これまでの研究成果をご紹介いただき、レアメタルを低コスト・低環境負荷で高収率で回収可能な水熱処理の有用性をお教えいただきました。

　研究会の最後には、運営事務局から当日発足した5つの分科会（超硬工具分科会、ネオジム磁石分科会、水熱処理技術分科会、コンビナート基本構想分科会、経済性評価分科会）の説明及び入会案内がなされました。参加者の皆様から多くの質問、貴重なご意見をいただき、分科会参加への関心の高さが伺えました。

　懇親会にも100名を越えるご参加をいただきました。はじめに伊藤会長はじめ、講師の先生方からご挨拶をいただきました。続いて、NEDO環境部主幹　小林正典様からお祝いのご挨拶と乾杯の音頭がとられ懇親会が始まりました。レアメタルに関連する様々な業種の方々が熱心にご歓談・情報交換されており、また、講師の先生方との名刺交換も積極的にされておりました。

　中締めには（財）岐阜県研究開発財団　副理事長兼専務理事　山下典男様にお願いいただきました。中締め後も時間の許す限りご歓談がなされ、第2回レアメタル資源再生技術研究会は盛会のうちに終了いたしました。