レアメタル資源再生技術研究会

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設立趣意



持続可能な資源循環型社会の創成は、温暖化ガスの排出抑制と並んで、今世紀最大の地球規模の課題であり、政治、経済、産業、学術の各分野で精力的な取組みが行われています。特に、地下資源に乏しい我国において、資源の国内における循環利用は、各種製造業における原材料の安定供給と製品コストの低減に関わる緊急課題です。

その中で、レアメタルは “産業のビタミン”と言われてから久しく、また、最近では“産業の生命線”と呼ばれるようになりました。レアメタルは、自動車、家電、IT機器などあらゆる工業製品の生産に必須の元素であり、また、科学技術のイノベーションに不可欠な素材を提供しています。

レアメタル資源は、地球規模で極端に偏在しているにもかかわらず、我国のものづくり産業は、その世界生産量の50パーセント近くを消費しています。資源ナショナリズムの高まりの中で、レアメタル資源国の一部は、環境問題をその主な理由として、レアメタルの一部であるレアアースの輸出規制など、レアメタルを戦略物資と位置づけ始めています。また、新興国及び発展途上国は急速な経済の拡大を遂げており、それに必要なレアメタル使用量も急速に伸びています。このような世界情勢の中で、我国は総力を上げてレアメタルの資源確保と安定供給の対応に迫られています。

一方、レアメタルの世界最大の消費国である我国には、工業製品及びその廃棄物、工程スクラップ、工場廃液の中に年間輸入量の何倍もの都市鉱山といわれるレアメタル資源が手付かずのまま眠っています。また、その多くが海外に流出しているのが現状です。従って、レアメタル資源の安定供給を保障する重要な手段として、国内におけるレアメタル資源再生・回収技術の開発と確立は焦眉の課題です。

我国の産業界、学界が連携し、レアメタルを含む廃材・排水の高度なリサイクル技術を開発し、行政とも連携して静脈系の低環境負荷処理技術を世界に先駆けて完成すれば、資源ナショナリズムの沈静化と環境問題の解決、さらには我国産業の発展と世界経済への貢献は多大なものになります。

本研究会は、その一助、一手段となるべく、産学官連携してレアメタル資源再生技術の確立、さらにはその産業的、社会的な展開を図るべく設立するものです。

本研究会は、単にレアメタル資源再生に係る科学技術的内容の発表・討論または情報交換の場を提供することのみを目的とするものではなく、産業界、学界、行政の関係者が幅広く参加し産学官あげて「レアメタル資源再生コンビナート構想(レアメタルの排出・回収・再生利用のサプライチェーン構想)」の実現に向けた資源再生・回収技術の実用化、事業化、社会的な展開等の議論と実行を目指すものとします。

レアメタル資源再生技術研究会



©2011 The Research Forum on the Recycling Technology of Rare Metals